骨伝導イヤホンは難聴になる危険性?デメリット・副作用

骨伝導イヤホンは難聴になる危険性?デメリット・副作用 美容・健康

骨伝導イヤホンは難聴になる危険性があるって噂は本当でしょうか?

一般的なイヤホンはスピーカーからの音を直接耳に当てて聴くことができるものですが、骨伝導スピーカーは骨に振動を伝えることで音を聞くことができるイヤホンです。

皆さん、お母さんからこんな事よく言われませんでした?

「長時間イヤホンで音楽を聴いていると耳が悪くなるよ!」って…。

この格言じみた言葉が本当かどうかを調べてみたところ、WHO(世界保健機関)では難聴の危険についてこんな報告をしています。

<難聴の危険がある状況・基準>

  • 80dB(デシベル)で1週間あたり40時間以上
  • 98dBで1週間あたり75分以上
  • 100dB以上では急に聞こえなくなることもある

でも、dB(デシベル)と言われても、いまいちピンときませんよね。

実際、どのくらいの音を聞き続けると難聴になるリスクが高まるのか?

一般的なイヤホンと骨伝導イヤホン、難聴へのリスクが大きいのはどちら?

今回は、骨伝導イヤホンについて難聴になる危険性があるのか、メリット・デメリットを確認しながら検証していきます。

骨伝導イヤホンから音が伝わる仕組み

骨伝導イヤホンは難聴になる危険性はあるのでしょうか。

答えは、「骨伝導イヤホンは、一般的なイヤホンと比べて難聴リスクが低い」と考えられます。

その理由の前に、まず、骨伝導イヤホンから音が伝わる仕組みについて見ていきましょう。

音は、以下4つの段階を経て音が聞こえます。

①空気の振動として耳に伝わる

②この振動は耳の中を通って鼓膜を振動させる

③鼓膜の振動でその先にある蝸牛(かぎゅう)という部分に振動が伝わる

④蝸牛(かぎゅう)で検知された音は、聴覚神経を介して音として認知される

骨伝導イヤホンでは、この「空気の振動→耳の穴→鼓膜→蝸牛→聴覚神経」という順番と違い、イヤホンをセットした場所から耳近くの骨に振動を伝えることで蝸牛を振動させ、聴覚神経を辿って音が伝わっていきます。

蝸牛が振動されれば音として認識できます。

つまり、骨伝導イヤホンは鼓膜を介さずに耳の小骨を振動させて蝸牛を振動させる仕組みなのです。

骨伝導イヤホンは耳の顔側の骨を振動させるタイプのデザインが多く、骨伝導補聴器の場合は、耳の後ろ側を振動させるタイプのデザインが多く見られます。

なぜ難聴リスクを抑えられるの?

残念ながら、骨伝導方式で鼓膜を介さなくとも、大音量によって蝸牛に振動を与え続けると難聴になるリスクは免れません。

ですが、骨伝導イヤホンは『耳周辺の骨を振動させることで音を感知する器官に伝えられる』ので、振動が少なくても音がクリアに聞こえるという特性があります。

そのため、一般的なイヤホンと比べて小さい音量で設定しても聴きやすく、結果、難聴のリスクを抑られるのです。

骨伝導イヤホンのメリット・デメリットは?

骨伝導イヤホンを使用する上でメリット・デメリットにはどんなことがあるのでしょうか。

まず、骨伝導イヤホンのメリットを4つ挙げます。

メリット①周囲の音も聞き分けられる

耳を塞ぐことがないため、周囲の物音が耳に入ってきます。

車の音などの危険な音やまわりの会話も聞こえるため、事故に遭いづらかったり周りの状況を察知しやすいと言えます。

メリット②圧迫感がない

耳をイヤホンで塞がないので、塞いだ状態からくる圧迫感はないです。

また軽量なタイプのものが多く、装着時の圧迫感が抑えられています。

メリット③外耳炎の予防

メリット②で挙げた「圧迫感がないこと」と同じ理由ですが、長時間耳を塞ぐことで発症しやすい外耳炎を予防する効果もあります。

また、汗や皮脂を耳の中に閉じ込めてしまうことで起こる不衛生さも抑制する効果が期待できます。

メリット④音がクリアー

元々、難聴の人のために開発された物なので、一般的なイヤホンよりも音がずっとクリアーに聞こえます。音量を上げずに聴こえやすくする効果があるのはとても嬉しいですね。

以上がメリットとして挙げられることでしょうか。

次に、デメリットについて2つ程挙げます。

デメリット①音漏れしやすい

実は、骨伝導イヤホンは通常のイヤホンと違って開放的な形状であるため、音漏れしやすいというデメリットがあります。

例えば、図書館、オフィスなど静かな環境では結構音漏れしてしまう、という点が指摘されています。

デメリット②音楽鑑賞には不向き

骨伝導イヤホンは音がクリヤーに聞こえる一方で、耳を塞がずに開放されている分、外部の音と一緒に聞こえてしまいます。

そのため、音楽に浸る・集中するという点においては不向きかもしれません。

骨伝導イヤホンの危険性

骨伝導イヤホンのメリットとデメリットが分かりましたが、実際に骨伝導イヤホンを使用した時の副作用や危険性はあるのでしょうか。

何となく、骨伝導イヤホンは耳の骨を伝っていくので難聴や頭痛になる危険性とかあるのかな?と気になるところです。

骨伝導イヤホンの危険性?①難聴について

まず、難聴についてですが、元々難聴の人用に開発された製品なので、その辺りの安全性は全く心配ありません。

ですが、いくら骨伝導イヤホンでも大音量で使用し続ければ難聴になるリスクがあります。

冒頭でお示ししたように、WHOで公表されている難聴のリスクになりうる状況・環境として、

  • 80dB(デシベル)で1週間あたり40時間以上
  • 98dBで1週間あたり75分以上
  • 100dB以上では急に聞こえなくなることもある

という基準があります。

dB(デシベル)と言われてもピンとこないですが、具体的にどんな音量なのかというと以下の通り。

  • 80dB:走行中の電車内、救急車のサイレン、パチンコ店内
  • 90dB:カラオケ音、犬の鳴き声
  • 100dB:電車が通る時のガード下、地下鉄の構内

騒音と言ってもいいほど『うるさく感じる音』ですよね。

このレベルの音量はかなりうるさく感じますし、骨伝導イヤホンで長時間聴き続けると多くの方はストレスを感じてしまうはずです。

骨伝導イヤホンは一般的なイヤホンより音がはっきり聴こえるので、音量を下げて使用できます。

そのため、難聴のリスクはかなり抑えられるのです。

骨伝導イヤホンの危険性?②頭痛について

次に頭痛についてですが、製品使用者の中で頭痛を訴えている方は少ないです。

骨伝導の仕組み自体は人間にもともと備わっているシステムですから、イヤホンを使うことで脳へ影響が出たり、頭痛を誘発するという効果はありません。

ただ、頭痛に関しては、一般的なイヤホンと同様で『人によりけりで合わない人は合わない』というのが現実のようです。

軽量とはいえ顔周りに装着するものなので、圧迫感を感じてしまう人もいます。

直接骨を通って音がクリアに聴こえるので、元々頭痛を起こしやすい人にとっては響いて感じることもあるかもしれません。

そういった理由から『頭痛を起こしやすいものではないけど、ゼロではない』という結論になります。

なお、製品使用者の中で頭痛を訴えている人はまだ使い慣れていない方が多く、ほぼ全員が『30分以上使用した』ということがわかっています。

頭痛の心配がある人は、使い始めは短時間で様子を見ながら…がおすすめです。

骨伝導イヤホンは難聴になる危険性?デメリット・副作用:まとめ

今回は、骨伝導イヤホンで難聴になる危険性があるのか、骨伝導イヤホンで音が聴こえる仕組みやメリット・デメリットについてお伝えしてきました。

骨伝導イヤホンで難聴になる危険性はありません。

元々難聴の人向けに開発された安全性の高い製品です。

ですが、長時間80dB以上の音量を聴いていると難聴になる恐れがあるため、音量を適度に設定する必要があります。

普通のイヤホンと一緒ですね。

使用者の中には頭痛を訴える人もいますが、製品を使い慣れていないのと長時間の使用(30分以上〜)によって発症することが多いようです。

使用上の注意、連続で使う時間、適切な音量を考慮して購入することをおすすめします。

実は、私も会社で使っているのですが案外クリアーに聞こえて快適です。

会議などで最長45分くらい使うこともありますが、頭痛もありません。

どちらかというと私はあまり細かいことが気にならないタイプなので、その辺も影響しているのかも知れませんが…w

気になった方、一般的なイヤホンが合わない方は、ぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか?

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